当時発明学園(仮称)には特許を電子出願する環境が整っていなかった

 特許の出願方法は大きくわけて二通りあり、紙に直接記載して出願するペーパー出願と、ワードなどのソフトを使用して入力したものをHTML変換し てパソコンから電子出願する方法があります。特許庁は出願された特許をコンピューター管理しますので、電子出願という出願方法で出された特許は、図面のサ イズ調整などをすることで特許電子図書館にアップすることができます。

 

一方ペーパー出願という出願方法で出された特許は、電子化しないとアップすることはできませんので、特許庁側としては手間がかかります。そのため電子化手数料を請求され、出願費用が高くついてしまいます。

 

私は発明学園に出向く以前から特許を出願する際は電子出願で、と決めていました。発明学園は特許出願支援を謳っているため、当然電子出願をすることができる環境は整っていると思っていました。

私 が発明学園に出向いた際に電子出願の件について確認すると、ここでは電子出願はできないという返答でした。どうやら文章作成ソフトを使用して特許出願書類 を作成し、それをプリントアウトしたものを出願するという流れでやっているようでした。その特許出願方法ではプリントしたものを受理した特許庁が、再度コ ンピューター上にアップするために一仕事し、電子化することになってしまいます。せっかくワードで入力してきたにも関わらず、わざわざ紙に写し、それを見 てわざわざコンピューター上に再変換する…。この非効率さ、もう意味がわかりません。発明学園の会員の方は恐らく全てか大半の方がこの出願方法に従い、安 くない特許出願料を支払ってきたのだと思います。