発明相談に関して入会金がある時点でお勧めしません

発明学園の会員になる前に、本の読者サービスとして特許書類の添削サービスがあり、そこで一度添削を受けることになりました。著者の名前を明記し、 作成した文書をUSBメモリに入れて郵送するかたちでした。しばらくすると添削された文書がUSBメモリに入った状態で届き、内容を確認しました。その 後、入会の意思を示すと一度発明学園までくるように言われ、現地に出向きました。建物は想像より結構小さなもので、二階以上あるようでしたが、私は一階で 全てのやり取りを終えました。

 

まず少し本に関することを交えて話し、その後入会金を請求。私と著者の二人がいるテーブルに 女性がカルトンを置いて去り、私が入会金を入れると著者が体を反らせ、後ろ手にそれを渡そうとするがなかなか受け取られない…。なんというか、この説明で は伝わりにくいとは思いますが、なんともいえない…会計としては妙な違和感があったことを鮮明に覚えています。

その後私のいる前で添削作業 を三十分か一時間程行いました。発明学園での添削作業の方法は、似たような先行文献を幾つかピックアップし、そこから文章をコピー&ペーストする方法で、 ほとんどタイプでの入力はしていませんでした。特許を出願することがどんなことかまだ理解しきれてはいませんでしたが、それにしても妙な印象です。タイプ が苦手な人には逆に効率的かもしれませんが…。

 

しかし普通に考えればさほど効率的な方法でもないし、その程度で出願しては、審査請求(出願した特許を権利化するために特許庁に審査を請求すること。)後の拒絶に応対しきれなくなります。特許出願書類の作成方法としてはあまりにも杜撰であると思います。

そ うして一時間程経ち、あともう二回ほど添削をしに発明学園にきてくれれば特許出願に至るでしょうと伝えられました。また、発明学園には主婦や定年後の男性 が多く、若い人はほとんどいないので是非色々な企画に参加して若い力を発揮してほしい、というようなこと事を言っていました。私はまったくそんな気にはな りませんでしたし、コピー&ペーストによる添削を受けるために近くもない発明学園までわざわざ再度足を運ぶようなことはないと思いました。

 

ここまでくると発明学園の利用価値は、私の中では特許権利化後の流通時くらいになっています。それだけのために発明学園に入会金を支払ってきた状態。つまりこの段階でそこだけはまだ使えると思っています。

発明と言えば主婦、というくらい発明主婦は多くいると思いますが、発明学園はまさにそのあたりをカモにしている?といった印象でしょう。